黒蝶

ここ数ヶ月、とても気になる事象がつづいている。
我がサロンは自然豊かな場所にある事と、サロンの裏は人が入れないちょっとした山となっている。
その為、プライバシーが完全に確保された理想的な立地と自負している。

施術部屋の窓を開けると、この山の木々が一面に見える。
毎日沢山の野鳥が美しい声を聴かせてくれ、お客様からは「あれはCDからのBGMですか?」と良く訊かれるくらいだ。

そんな一面に広がる木々の中に、四季を問わず現れるもう一つの生き物が蝶々達。
四季を問わずと言っても、流石に1月2月の真冬には見る事は無いのだが、それ以外だとお目に掛かる事が多い。

サロンを北鎌倉に移して早6年経ったのであるが、それまでの間、蝶を見ても特に気に留める事も無く過ごしてきた。

ある時、サロン前の道路を散歩していたら、何匹かの蝶がヒラヒラと道路を舞っていた。
あら数匹も道路上を舞うなんて珍しいと思って眺めていたら、あれよあれよと凄い数の蝶が沸いてきた。
沸いてきたと言う言葉が当て嵌まる程、どこからともなく数十匹もワラワラと舞はじめて驚いた。

今にして振り返ると、夢だったのではないかと思える程、幻想的な光景だった。

それ以来、蝶を見る事に注目する様になり、目にする度に話し掛けたりなんかして楽しんでいた。

"蝶"は昔からスピリチュアル的な生き物としてメッセンジャー的な役割を持つと言われている。

かと言ってメッセージを調べたりした事は無いのだが、神社などで見掛けると、歓迎されてるのかと嬉しく思う。

その程度で日頃はやり過ごしていたのだが、数ヶ月前からとても気になる事が続いた。

黒い蝶を至る所で見る事が3ヶ月近く続いたのだ。
色々な色の蝶をランダムに見掛けるなら気にもならないのだが、全て黒い蝶のみ。

しかも、車の往来の激しい車道を運転中目の前にヒラヒラ現れたり、歩行中目の前を突然横切ったり、いるべき場所に現れたなら何も感じ無いものを、あまり考えられない場所に突然現れるものだから、流石にその様な現象が3ヶ月毎日の様に続くと、これは何らかのメッセージとしか思えないと、早速調べてみた。

つづく

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